夏毛から冬毛へ
秋は春同様、気温も涼しく過ごしやすい時期です。繁殖に向いている時期でもあるので、複数飼育している場合などは繁殖させるのもいいですね。
この時期は夏毛が冬毛に生え変わる時期で、抜け毛がひどくなるのでその点に注意して飼育するようにします。
ウサギは冬の寒い時期に向けて、夏の毛から冬の毛へ毛を生え変わらせます。そのため、抜けた夏の毛を口の中に入れたりしないように注意が必要です。抜け毛を食べてしまうことによって消化器官が毛で詰まってしまう病気を毛球症といいますが、毛球症はウサギの死亡原因の中でも上位を占めるほど死亡率の高い病気です。
この病気は野生の場合は防ぐことが難しいのですが、ペットとして飼われているウサギの場合には、飼い主がこまめに愛情を注ぐことによって防ぐことができるので、まめにコミュニケーションを取り、ブラッシングをして抜け毛を取ってあげましょう。
また、ブラッシングで取りきれなかった毛を食べても、糞として出せるように、消化能力に優れたえさを積極的に与えるようにします。
短毛種のウサギの手入れは簡単なのですが、毛の長い種類のブラッシングは若干難しいので、慣れるまではうさぎ専門店やペットサロンなどにお願いしてやってもらったほうが良いかもしれません。
一日の気温差の調節
秋は朝晩の気温の差が最も激しい季節です。また、これから寒くなる時期へと繋がっていきますので、温度や湿度を常に一定に保つことが大切です。
ただし、夏場はエアコンでもよいのですが、冬は暖かい空気は上へ逃げていくので、エアコンで部屋が暖まったと感じていても、床に近い位置にいることが多いウサギにとっては温かくなっていない可能性があります。
ケージに毛布をかける、パネルヒーターやファンヒーターなどのそばにおいてなるべく寒さを感じないようにするなどの工夫が大切です。電気カーペットを使って温める方法もありますが、身体の小さなウサギには、電気カーペットは温まり過ぎてしまう恐れもあるため、電気カーペットを使用するときは、近くにからだを冷やす部分を作っておくことをお忘れなく。
暖房を使用すると空気が乾燥しがちになるので、加湿器などを使って加湿することも忘れないでください。