うさぎと人の暮らし
うさぎをペットとして飼おうか検討中の方の中には、本当にうさぎと一緒に生活できるのか心配な方もいるでしょう。特にペットを飼ったことが無い方なら、なおさらちゃんと世話ができるか不安だと思います。
うさぎに限らずペットは生き物ですから、一度飼ってしまえば途中で放り出すわけにはいきません。予想外の事もおきますし、思っていた暮らしと違うということもあります。
まず、うさぎを家に迎え入れる時には、人とうさぎが共存できる環境造りから始める必要があります。
うさぎを飼う為にはゲージが必要です、これは室外でも室内でも同じです。家の中でゲージは要らないと考える方もいるかもしれませんが、うさぎは固い物をかじる性質がありますし、当然ながらオシッコもフンもします。
しつけができればトイレにしてくれるようになりますが、最初から上手にトイレができるうさぎはいません。きちんとしたゲージとわらや寝床、ちょっと小高い所を造るにはゲージの大きさと部屋の広さも考える必要があります。
ゲージが準備できて、うさぎを迎え入れても、元々うさぎは夜行性で夜活動するため、人と同じ部屋で飼うと物音で眠れないということもよくあります。昼間に活動するようにするにしても時間が必要ですので、夜行性である性質も受け入れられるかどうか検討して下さい。
うさぎと飼い主は通じ合うのか
うさぎは、犬猫と比べるととっても飼いやすいと言われている一方で、よく、人にはなつかないし、一人にしておくと寂しくて死んでしまうとも言われます。本当でしょうか。
まず、「人になつかない」という点ですが、実際にはうさぎは飼い主になつきます。最初は警戒しますが、毎日エサをあげているうちに甘えてくるようになります。お腹が減った時、遊んでほしい時、寂しい時などにはブーブー鳴いておねだりをします。大好きな飼い主さんがなでてあげたりすると嬉しそうに目を細めたりしますし、ちゃんとエサをくれる人を判断するのです。
うさぎは本当に寂しいと死んでしまうのか
「うさぎは寂しいと死んでしまう」というのは全くの間違いで、一人にしても寂しくても死んでしまうことはありません。ドラマ「ひとつ屋根の下」(1993年:フジテレビ系列:脚本-野島伸司)における酒井法子さんの台詞で全国に広まった誤解です。
そもそも、なぜそのような誤解が生まれたのかに関しては、元々うさぎが過度なストレスに弱いことや、飼い主が病気のサインを見つけにくいことなどから、そのように言われるようになったのかもしれません。
マンションなどの集合住宅に暮らす忙しい現代人にとっては、近所迷惑になるような大きな鳴き声で鳴くこともなく、毎日散歩に連れて出る必要もないうさぎは、心を癒すペットとして人気上昇中です。