うさぎはのんびりしているように思われていますが、実は本気で走るとかなり速く走れます。これは機敏に動けるように骨が軽く出来ているからです。しかし軽いがゆえに骨折しやすいという特徴も持ち合わせています。
うさぎが特に骨折しやすい場所
うさぎの骨はとても軽く繊細ですから、ちょっとした衝撃でも骨折してしまいます。一番多いのは飼い主さんが抱っこしている状態で落下させてしまう事です。例え1メートルの高さでも骨折するリスクはありますから、抱っこする時は落下させないよう座った状態でするなど工夫が必要です。
骨折しやすい場所としては、前足のヒジ下にある橈骨と尺骨、後ろ足のスネにある脛骨、腰椎や骨盤も骨折しやすいと言われています。骨折しやすい場所というよりも、全身の骨が繊細だという事を意識しておきましょう。
うさぎが骨折した場合、普通の動物病院では対処しきれない事も少なくありません。最近はうさぎがブームになっている事もあり、うさぎ専門の動物病院も出来ていますので、そういう所に行ったほうがいいかもしれません。設備が整い、経験豊富な獣医師がいる動物病院なら対処できる可能性はあります。
扱い方の注意点
うさぎは普通に生活している分にはあまり骨折のリスクはありません。飼い主さんが抱っこしていて落下させてしまう、ケージに足を挟まれる、ドアに足を挟まれる、飼い主さんが誤って踏んでしまう、ケージの中で驚いて跳ねた拍子に体をぶつけて骨折するなど、普段の生活の中に原因が潜んでいます。
うさぎの骨は軽く脆いので、骨折しやすい一方で、なかなか回復しない、回復に時間がかかるという特徴があります。ただ骨が折れるだけではなく、傷口から骨が飛び出てしまう事もあるため、できるだけ骨折の原因を作らない事が大切です。万一骨折してしまった場合は、早急に動物病院に連れて行き適切な治療を受けてください。骨折した場所によっては、神経にもダメージを与え自力での歩行や排泄ができなくなる事もあります。