私たち人間や犬や猫は、乳歯から永久歯が生えてきたらそのままですが、うさぎの歯は一生伸び続けます。伸びすぎた場合はかみ合わせが悪くなるので、歯を切る処置をします。
うさぎの歯が伸びた時
うさぎの歯は生涯伸び続けるので、時々歯が伸び過ぎてしまい、噛めなくなったり食事ができなくなることがあります。こうなると飼い主さんが何とかしようとしても、手に負えまません。うさぎの歯が伸びすぎてしまったら、動物病院で歯を切ってもらう事になります。
そのままにしておくと長く伸びた歯が口の中を傷つけてしまう可能性があります。それよりも、噛み合わす事ができなくなり、食事ができないことも心配です。私たち人間や犬や猫は、数日間食事をしなくてもなんとか生き延びられますが、うさぎは24時間以上食事をしないと死んでしまうリスクが高まります。
歯の処置と予防について
うさぎの歯を切る時はそのままでは痛みもありますし、おとなしく口の中を触らせてくれません。繊細なうさぎには大きなストレスとなるため、麻酔を使います。専用の道具で歯を削るかカットして、口の中が傷つかないよう断面にヤスリをかけて滑らかにします。こうしておけば再び噛めるようになりますし、長い歯が口の中を傷つける心配もありません。
うさぎの主食にペレットだけを与えていると、歯が伸びすぎてしまうことが多いようです。ペレットだけでなく、うさぎ本来の生活に合っている牧草を食べさせましょう。うさぎは食事をする時横方向に咀嚼します。横方向に咀嚼する事で、適度に擦られ歯が伸びるのを防ぐことができます。ペレットでは縦方向の咀嚼になるため、歯が伸びすぎてしまう傾向があるのです。
うさぎは草食動物です。最近のペレットは栄養バランスも考えていますが、牧草には自然な食物繊維が豊富です。ペレットのみだと歯にも影響を与えますが、食物繊維が不足して胃腸にも負担をかけてしまいがちです。うさぎの健康維持のためにも牧草を与えるようにしてください。