お別れまでしっかり見届けるのは飼い主の責任
どんなにかわいがっても、どんなに一生懸命お世話をしていても、命あるペットを飼っている以上、いつかお別れの日はやってきます。ウサギは5年で高齢となり、7~8年が平均寿命、そしてそれを超えるとかなり長生きとなりますが、近年ではえさや飼育方法の確立によって10年以上長生きするウサギも増えてきています。
長く連れ添ってきたペットだからこそ、お別れもしっかりと行ってあげるのが飼い主としての責任です。
たまに、一人暮らしで寂しいからなどという理由でペットを飼う人が増えています。
それでも飼い主がなくなる前にペットとお別れすることができれば、お互いに最高のお別れができますが、近年では飼い主が先に亡くなってしまい、飼い主を失ったペットが行き場をなくしてしまう事例も増えています。
ペットは飼い主がいなくなれば単なる小動物として扱われ、犬などの場合は殺処分されてしまう事もあるため、ペットの最後をしっかりと見届けてあげることは飼い主の最後の責任でもあるのです。
ペットがいなくなってしまうことで飼い主にはペットロスという現象が起こり、しばらくは鬱のような症状が出ることがありますが、そういった場合は素直に自分の感情を表現することで早く元気になる事があります。
なくなったペットたちも飼い主が早く元気になるのを空の上から見守ってくれていますから、しっかりお別れしてしっかり立ち直りましょう。
お別れ方法
家畜の場合は自治体の火葬場などで火葬してくれるそうですが、近年まで、小動物のペットを火葬してくれるところはありませんでした。しかし、犬や猫、ウサギなどの小動物を飼う人が増え、お別れする人も増えてきたことから、火葬を引き受けてくれる団体なども出てきました。
また、自治体によっては、火葬はしてはいませんが、ペットの遺体を引き取ってくれるサービスを行ってくれるところもあります。自治体に頼む場合には、各自治体で対応が違うため、問い合わせてみてからお願いすると良いでしょう。
火葬してくれる団体に火葬をお願いした後は、お墓を作ることになりますが、家の庭やペット専用の霊園、または霊園の中のペットコーナーなどを利用させてもらう手があります。
自宅にお墓を作る場合、火葬しないで埋葬する人もいますが、夏場になると臭いが発生したり、近所迷惑になってしまうことがあるため、住宅密集地での埋葬はなるべく避けてください。また、埋葬する場合には野良犬などに掘り起こされるのを防ぐ意味でも1メートルくらいの深さに穴を掘って埋めるようにしましょう。